コマちゃん死す

わが狛犬が、20時間程前に死んでしまいました。
僧房弁不全で心臓がそうとう肥大していたためでした。
全力疾走しているような激しい呼吸で一日を過ごし、夜中の1時半にとうとう息が途切れました。
最後の一息は、私に向かって、口を開けて、ちょっと怖い顔をしたので、なにか怒っているのかな、と思ったのですが、それは、苦しい最後の一息だったのでした。

最後の一日だけ、オシッコが間に合わずに、その上で倒れたりして、ああっ、粗相をしてしまった、という顔をして、テーブルの下に隠れたりしようとして、健気でした。
うまく歩けなくなったのです。

生と死の間は、ほんの1ミリか2ミリの隙間しかないように、私には感じられました。
そんなに、わずかの隙間なのに、戻る事が不可能なのです。
温かかったからだは、すぐに冷たく、硬くなりました。

ペットロスは、きわめて私的な事柄だということは、よくわかっているのですが、イヌという(あるいは他の種類でも)動物は、心の純度がヒトよりもずっと高いので、喪失感は耐え難いものがあるのですね。

そして、コマちゃんとともに過ごした時間(7年間)というものが、自分自身から、血が出るように、メリメリと引きはがされる痛みはキツイ。

どうにか工夫して、軟着陸したいものです。